必然的に表現せざるを得ない感情に動かされて僕は曲を書く。
いつでも、どんな些細なことでも書けないと本当は良くないらしい。
書けなくもないんだけど、そうやって書いた曲を歌いたいとは思えない。
この詩を歌わなければいけない。
そう思わない詩なんて歌えない。
僕がライブをしたい理由がそれなのだ。
その点で言うとブログも一緒かもな、とふと思った。
日記ならもっと些細な事でも書けないと続かないし、書く事無くなりそうだけど、現にどうでもいいような日常をつらつらと書く事は出来ずにいる。それはブログにしなくても良い事だからだと思う。
必然的に表現せざるを得ない感情に突き動かされて、これからも私の窓はありたい。
昨夜のシャングリラでのシゲさんのバンドへの参加に向けた日々の中、色々な感情が巡った。
そしてシャングリラでのライブをして、また沢山の感情を巡る旅に出たいと思った。
3.4のラママでのライブを迎える以前から、3.24にシャングリラでやる、という話はしていた。僕はタイミングさえ合えばなんだってやりたかったのでそういう機会があるなら是非という気持ちだった。
ベースにドブロクの原田さんが参加する事になって、シゲさんと原田さんと3人でシゲさん家で逢った。僕は札幌に居た頃に、初めてドブロクを知った。スピリチュアルラウンジの店長新保さんのイベントに、キヨゲンと一緒に出ていて、僕もそのイベントに出た。存在を知ったのはそれより少し前で、新保さんがグッとくるバンドというようなコメントを書いていたのを見た気がする。何よりドンクラのあんじゅさんとの繋がりが印象的で、なんだか僕は羨ましい気持ちだった。その頃に聞いた曲は今でも焼き付いていて、針と糸って曲は上京する前の路上で何度も勝手に歌わせてもらっていた。
何度か顔を合わせた事はあるものの、原田さんとまともに話した事は一度も無かったと思う。
シゲさんと3人で逢った時は、どこかはじめましての気持ちだった。原田さんはとても酔っ払っていて、話しやすい雰囲気だった。僕はカンジさんのギターの音がとても好きで影響受けているんだけど、その音を作ったのは原田はんらしい。面白い話を沢山聞けて嬉しかった。
上京したら誰とバンド組みたいかってのを考えていた頃、実は原田さんに声かけてみようかなって本気で考えていた事があった。そんな事を
帰り道に思い出していた。
いいライブになりそうだなと思った。
前日に新宿のスタジオで一度きりの練習。
フルートの世古さんも交えての四人体制。
今回はドラムが居ないのでなかなか新しい挑戦だったけどやっぱ楽しかった。
帰り道、新宿駅まで世古さんと帰る。
3.4のラママでも一緒だったし、ヤンさんの柏での企画で逢ってたりと、何度か顔は合わせているけど、まともに話すのは初めてだった。
なんだかはじめましてのような気持ちだった。
世古さんがシゲさんと一緒にやるようになったきっかけの話しをしてくれた。
僕が初めて新宿JAMに行った時の気持ちに似ていたような気がした。
一方その頃、シゲさんと原田さんは新宿JAM跡地に行っていたらしい。
いいライブになりそうだなと思った。
3.24のライブ当日、前日からいつにも増して喘息がひどく病院に行った。僕が行っている病院の先生は面白い先生で、フランクで安心させてくれる事を言ってくれる。その日も一瞬ビートたけしの物真似みたいな喋り方になって、ちょっと笑ってしまった。また行きたいけど、あんまり行かないようにならなければ。
荷物を持ってシャングリラに向かう。
シゲさんが既に到着していて、その後外に出たら世古さんが来て、すぐに原田さんも来た。
原田さんは前日から家に帰っていないと言ってた。
ドラムが居ない分モニターからの音の返しがむずい、シゲさんの歌を良く聞こうと思った。
シャングリラは元々ガーデンってライブハウスで、2度出演した事があった。
1度目はスリクエ、ボイガル、ヒルギ、フロムTokyoでやった時、2度目はビーハプでひかさが札幌から来ていた時。みんなでサイゼリヤに行った事や、ラブ人間の金田が客席の真ん中にいた事、水口さんが楽屋で楽しそうにしていた事や、ヨッシーがギターを弾いてくれた事。
楽屋に入るとそんな事を沢山思い出した。
シゲさんはいつもよりも緊張してそうな雰囲気を感じた。
ライブは一瞬だった。
楽しかったからもっとワンマンくらいやりたかったなぁ。青春の焦燥が終わった後、拍手がとても長かった。
終演後にいずみさんと話す。
いずみさんと話していると大抵但野の話になる。春と夏の間くらいに、よろしくお願いします。感謝。
原田さんが車を停めている駐車場までシゲさんとともに3人で向かう。
少しだけ車の前で3人で話す。
スタジオ入る前に話していた感じとは違って自然で穏やかな時間だった。
僕は二人の話を聞いていただけだけど、この場にいれて良かった。
ライブの翌日の今日、スクエニのアルトニアに行った。写真で見ていた感じよりも店内は雑だったけど、やっぱ凄かった。FFの色々なグッズを見れただけで、僕は満足だった。
今回のライブでシソーラスという曲の2Aに歌詞をつけるというお題をシゲさんからもらって、どうしようか考えていた時に決め手になったのが、FF4でリディアがリヴァイアサンに飲み込まれて幻獣界に連れていかれるというシーンだった。リディアは幻獣界に連れて行かれて、立派な幻獣士になって仲間のもとに帰ってくるんだけど、リヴァイアサンに飲み込まれた時は誰もがリディアはもうダメかと思ったはずだ。
そのシーンを歌詞にはめ込んで、作ってみた。
同じような事はもう起こらないだろうし、起こさないと思うけど、また最高な気持ちになるライブが出来るよう頑張りたい。
必然的に表現せざるを得ない感情の先で、
またみんなでやれたらいいなと、また思った。
佐々木泰雅
フロムTokyo
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