確か1曲目は恋愛スピリッツだった。
もう5年も前になるのか。
2015年の大晦日にフロムTokyoとして、自主企画を開催して、そのライブ以降今日までライブをしていない。
20才くらいからオリジナル曲をちゃんと作るようになってから、ホントにずっとバンドばかりやってきた。バイトで稼いだお金も余った時間も全てバンドに費やしたし、費やしたかった。それが自分の生きる意味だと信じ疑わなかった。
どうしてバンドをやるのか、まず大前提に歌うのが好きだ。そしてバンドや音楽が好きなのだ。
そしてステージの上では嘘をつかないでいられる。というかステージの上だけでは嘘をつきたくなかった。僕は何かを洗い流したかった。それはもう戻らない過去に思いを馳せる事がほとんどで、あん時上手く行かなかった事や上手く言えなかった事を、メロディに乗せる事でした。
バンドをやるようになって2か月もライブをしないなんてホントに久しぶりだ。
もうすっかり東京の街にも慣れた。新宿や渋谷を歩いていても何も特に思わない。
感じなくなったことは増えた。それでいいのだ。そういう風になりたかったんだし。
昨年の12月1日の下北沢SHELTERでの自主企画は今でも忘れない素晴らしい時間の連続だった。撃鉄のジョージさんが出番前にかけてくれた言葉や、楽屋でTheFlickersのあじ君と二人で話した時間とかが今でも焼き付いて離れない。たくさんの友達が集まってくれたのもホントにうれしかった。バンドとして新曲もできたし、良かった。みんながSHELTERからはけた後、撃鉄のターシーさんと二人で少しだけ話して、僕はみんながいるであろう王将には行かずに、下北沢から歩いて帰った。
2015年の大晦日に初めてのカウントダウンイベントを開催した。どうしたらいいのか分からないという気持ちは終演まで続いたがやってよかったし、3人の最後には相応しかった。
年が明けて花園神社でおみくじを引き、朝の8時くらいに家に帰った気付いたら丸1日何も食べてなかった。
東京に来てからもうすぐで3年が経つ、出来た事も出来なかった事もたくさんあったけど、結果、佐々木泰雅は今どこにいて、何をする為にそこにいるんだろう、とふと思うようになった。
かなり大人になったし、嫌な事は断れるようにもなったけど、やっぱり佐々木泰雅は今どこで何をしているんだろう。
2013年の5月1日に1人で東京に来て、すぐに翌日からライブを初めて、声が出なくなっても歌うのを辞めなかったあいつはどこにいて、今何を思い、僕を見てどう思うのだろう。
嘘をつきたくない。今でもそれだけは強く思う。
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