⑤本当の自由を。
季節は過ぎて、東京は少し涼しくなっていた。
僕は何年か前に買ったジージャンとジーパンで、渋谷にあるライブハウスの前で、2025年2月1日に開催する予定のワンマンライブ”mind sound"に向けて写真を撮っていた。
2024年10月の事でした。
これより2か月ほど前に、元新宿JAMの店長で、今は渋谷ラママにいる石塚さんから、「自分が主人公になる瞬間を作った方が良い」と言われ、よし、いっちょやるか!とワンマンをやる事を決めた。簡単に書いてはいるが、簡単な事では無い、でも簡単に決められなければいけない時があるし、その時だったんだと思う。怖くてたまらない気持ちになるのは予想できるし、逃げたくなる時も何度もあるだろうけど、立ち向かって砕けてみようと思った。
ワンマンの発表と同時に、「リベレーション」という新曲も発表した。元々あった曲ではなく、ワンマンの発表を少しでも盛り上げれたらと思い、書いた曲だ。
MVの撮影は渋谷で、スクランブル交差点、代々木上原からの奥渋、センター街などで撮影した。曲の演奏や録音、MIXなども全て一人でやり遂げた。上京した時にMTRでリズムを打ち込んでた頃に比べると、成長した。
歌う場所を選ぶ曲だけど、この曲を思いきってやれる時は、調子が良い時だ。
この連続したブログをあげる前のブログが、ちょうど、2月1日のワンマンの発表の内容だから、時系列的に並んだ。もっと色んな瞬間を深く掘り下げて書ければいいんだけど。
今回も、もう少し頑張れるかな。
ラママでワンマンをやるってのはどういう事か。
僕は高校生の頃にGOINGSTEADYと出逢い、バンドに夢中になった。
しかしゴイステはちょうど解散してしまう時期で、その最後の映像作品として、
渋谷ラママで開催されたオナニーマシーンとの企画「童貞たちのクリスマスイブ」のDVDが発売されてて、それを毎日毎日見まくっていた。MCも完コピしてたし、峯田の影響でリッケンバッカーものちに買った。
DVDの中のラママには、溢れんばかりのお客さんと熱気が渦巻いていて、渋谷や東京に果てしなく憧れていた。
その頃の自分が、未来で、渋谷ラママでワンマンライブをする日が来るとは全く予想していない事で、それは今になったって凄い事なんだと思う。
怖い怖くないとか、逃げる逃げない、とかじゃないのだ。
ワンマンの開催を発表してから、その日に向けて、ツアーのようにライブをやりまくろうと思った。どんな場所でもいいから、とにかく、沢山ライブをやろうと決めて、オファーを募集したり、路上ライブを久しぶりに敢行したりした。
次回はその辺から。
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