9.5
今朝、
電車で前に立っていたおじさんの肩を、蟻が一生懸命歩いていた。
蟻にしたら少し緩急のある山道を歩いているような感じだろうか。
地面に落ちても踏まれる危険があるし、おじさんのTシャツの中に入ったら払いのける手で潰されるかもしれない。
少し心配でその様子を見ていると、電車は国会議事堂前駅につき、おじさんは蟻を肩に乗せたまま降りていった。
小学生の頃、虫や動物がとても好きで、図鑑が愛読書だった。
母親には、将来、動物園で働くのが良いと言われていたのをたまに思い出す。
小学校高学年になると、"せいめいのれきし"という簡易的な子供向けの生物史みたいな本を読むのが大好きで何回も何回も読んだ。
そこから、宇宙に関しても興味が湧くようになり、自分なりに映画を見たり、本を読んだりして調べてきた。
最近、また本を読む習慣を取り戻そうと、ホーキング博士の宇宙の本を読んでいる。その中で、面白いなと感じた所は、現代の我々が認識している宇宙の構造というのは、たかだかここ数百年の間に解明出来た話って事だ。
それ以前は、地球は平らだとか、宇宙の中心は地球だとか、今では子供でもあり得ないと分かる事を本気で信じていた時代が、割と最近まであった。
しかし、今でも宇宙の95%は謎に満ちていて、銀河系ではダークマターという暗黒エネルギーが色々な作用を及ぼし、宇宙を構成していると言う。つまり、今でもほとんど何も分かっていないという事だ。この辺を調べ出すとマジで深くなり過ぎるので怖いからもう辞めておく。
今朝の蟻も、そんな謎に満ちた宇宙の中で生きていると思うと面白い。
佐々木泰雅
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