11.3"メロディライン配布について"

 12月2日、

札幌LOGにて開催のリンラバワンマンにて
"メロディライン"という曲を来場者特典として配布する事になった

これについて、書いてみようと思う。


思い返してみれば、この曲が形になりだしたのは前の職場での夜勤中だった。
静まり返った深夜のオフィスで、このメロディに歌詞を付けなければいけない気持ちに少し急かされていた。
デスクの上に置いてあった雑記用のメモ紙に、とりあえずメロディを埋めるように仮で言葉を並べてみた時、なんとなく輪郭がぼやけて見えてきて、きっといつか歌うんだろうと感じた。
メロディ自体はそれよりもずっと前からあって、特にどこかに保存していた訳ではないけど、頭の中にこびりついていた。
それからしばらく仮歌詞を書いたメモ紙を引っ張り出してはまた閉まいこんだりをくりかえしていた。
確か、サビのメロディだけが初めに出来ていて、

"精一杯、君に歌った時の、一度きりの強い感情が全てさ"

というフレーズだけは固まっていた気がしている。

これらが、だいたい2年前くらいの話だけど、いまだにあの日の深夜の静まり返ったオフィスを思い出す。
オフィスの窓からは新宿駅西口で乗車待ちをするタクシーのハザードが光っているのが見えた。立ち並ぶ真っ黒いビル群を見ては、歌詞には出来ない寂しさが溢れた。

メロディラインはもともと、佐々木泰雅ソロで歌い出した。
特に誰かに褒められてその気になったような事もなく、ただただ、この曲が必ず素晴らしい曲になる確信だけがあった。


リンラバで新曲として歌ったのは今年の6月24日のライブからだ。
それまでに、何度もデモを録音して聞きまくっていたので、新鮮さはなかったが、大切な曲である感覚はしっかりとあった。

12月のワンマンで何か音源を出したいという事は前々から思っていて、考えた結果、メロディライン、にした。
録音は9月から開始して、離れた街をDTM上でやりとりしながら、つい先日に完成した。
限られた時間の中で、妥協せずに集中してやったので、胸を張って聞かせられるモノになった。

是非手にとってやってください
きっと深夜のオフィスで歌詞を書いていた僕は救われるはずです

佐々木泰雅

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