12.20
朝7時半頃に起きて色々身支度をする。
9時に家を出て羽田へ。
札幌行きのスカイマークの飛行機に乗る。
久しぶりに飛行機で酔った、、
前は良く飛行機で酔って、ライブに支障をきたしてた。そのせいで前乗りするようになった。
新千歳空港発の札幌行きJRが、線路に謎のモノが発見されたので遅延してるのと発表がされてた、謎のモノって何、って話だけど、これが動かないとみんな空港から出れないのでピリピリしてるのが伝わる。
時間が出来たので空港のラーメン道場に行く。
一幻だけ飛び抜けて人気なのはいつも通りだ。
並ばなくても良いラーメン屋へ。
JRが動き出したので札幌経由で手稲へ向かう。
電車で音楽を聞きながら色々作業したり今夜歌う曲の歌詞を書いたりする。
手稲駅の外に出ると、静かで透明な青空が広がっていて、自然と笑っていた。深呼吸しても咳が出なくて、久しぶりにちゃんと息をした。
雪が積もった道を歩いて実家に向かう。
駅からは25分くらいかけて歩く道が長くも短くもなく、どこまでも歩いていけそうな感覚になった。
実家の鍵を開ける、父さんも母さんも仕事で誰もいない、冷蔵庫に母さんの書き置きと、そばのテーブルにはオムライスとシチューが作ってあった。
2階へ行って、ギターを弾いて歌う。
新曲の書いたばかりの歌詞を体に馴染ませる。
ご飯を食べてお風呂に入り、16時半に実家を出る。
外は日が暮れ始めていて、少し雪がちらついていた。
街灯に照らされる雪を見て、良くこの道を一人で歩いていた頃を思い出した。
あの時の僕と今の僕は同じ僕だし、ずっと音楽と歌う事が好きだ、そしてちゃんと生きていたいと思っている事も、何も変わってはいない。
札幌駅に着き、歩いてLOGへ向かう。
LOGのビルがゼウスビルからAKビルに変わっていた、なんか無駄に少し綺麗になってた。
荷物を一旦置いてセコマへ行く。
北海道以外で売ってるのを見ないジョージアのサントスコーヒーをいつもここで買う。
ケイが来てLOGに久しぶりに入る。たぶんLOGも2年半ぶりくらい。
少し話してるとすぐにしっぱいまんも来た。
リハで新しい歌詞を歌ってみる、声も良い感じ、嬉しい。
オープンすると未完成の安田さんが来てくれた。前に同じ職場で働いていた時の話しや色んな話をする。安田さんとは話が尽きないのでまたゆっくり逢いたい。
お客さんが続々と来て、ライブがしっぱいまんからスタート。
数曲聞いて、新曲の歌詞の復習をしたりして準備。
1、時代の終わり
2、寡黙な男の旅
3、街
4、稲妻の人
5、メロディライン
6、友達の唄
7、あの坂道をこえて。
セットリストは何度か修正したけど、これで正解だった。
自分の持っているモノをしっかり出すことが出来て、心が軽やかになった。
全て出し切って空っぽになる良さではなく、歌えば歌うほどに、心が満たされていくような、新しい感覚が生まれたような気がした。
あの坂道をこえて。という新曲の前に少し自分の原体験の話をした。
小学生くらいの時に静内のおばさん家でやっていたFF5のオープニングテーマがいまだに僕の根っこにある事や、半年前くらいから通い始めた喉の病院の問診票の事。
音楽や歌う事の始まりを改めて今年は意識出来た。
外山くんが仕事と仕事の合間に来てくれて嬉し過ぎた。
オレも頑張ろうと思えたし、もっと軽々と色々な事を飛び越えて行きたいと思った。
詩を歌う事に精一杯で、余裕が無かったけど、そういやケイの誕生日だったんだ、おめでとう。毎度、なんとも言えない恥ずかしさがあるけど、歌い合えるうちはずっとやっていたい。
手稲の終電は早く、終演後に1時間もいれなくて足早に帰る事になった。
LOGの外までしっぱいまんが見送ってくれた。
今日を迎えるにあたって、本当は不安だったし、うまく再会出来るかなって思ってたけど、しっぱいまんは優しく話しかけてくれて、最後の信号が青になる瞬間まで手を振ってくれた。
いまだにうまく言葉にできない感情があるし、何も無かった事には出来ないけど、少し心の淀みが澄んだような気がして、ありがとうございます、と心の底から思った。
こんな日を作ってくれたケイにも本当にありがとう。
歌い続けて来たご褒美なのかもしれないね。
喉がかなり良くなって来たからライブをこれから沢山やってく、ってゆー感じでは無いのだけど、この数年の様々な紆余曲折が、僕を僕らしい道に進ませてくれているような気がして、今はその航路に身を任せてみようと思う。
僕は優しく詩が歌える瞬間が、何よりも幸せを感じるのだから。
手稲駅には母さんが迎えに来てくれた。
遅い時間なのに相変わらず元気だし、家に着いてからも良く喋っていた。
父さんは朝早いらしく寝ていた。
7時には家を出てしまうと聞いていたので、6時半過ぎに起きたけど、もう父さんは小樽の職場に向かってしまっていた。
墓参りには行けなかったけど、仏壇のばぁちゃんにも逢えた。ばぁちゃん元気かな。
母さんが作ってくれたカレーを朝から2杯も食べた。
JRの時間まで少し手稲の街を散歩した。
静かで透明な青空が広がっていて、自然と笑っていた。深呼吸しても咳が出なくて、久しぶりにちゃんと息をした。
小学校より前からの幼馴染のケンタが同じ日にバンドでライブしていたらしい。
なんて嬉しいんだろう。
僕も歌い続けて来て本当に良かった。
佐々木泰雅
フロムTokyo
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