思った通り、改札へ向けて階段を下っている間に、電車は発車した。
そして外は雨が降っていた。
寂しい時は、どうせなら雨に打たれてびしょ濡れになった方が救われる。
どうしようもない時は、どうしようもない程に泥だらけになった方が生きられる。
こんな気持ち分かるかな。
負けそうな時は、誰かに助けてなんて欲しくないんだよ。
自分一人で勝手に負けて、勝手な雨に打たれて、また勝手に走り出したくなるだけだ。
こんな気持ち分かるかな。
悲しい時は、悲しい詩が友達なんだ。
そして僕はいつも、いつまでも、優しい詩が好きだ。
それは励ましてくれる詩でもないし、背中を押してくれる詩でもないし、頑張れ!って応援してくれる詩でもない。
悲しい時に、どこまでも悲しい顔で同じ気持ちになってくれる詩だ。
そんな詩を僕は優しい詩と呼ぶ。
そんな詩を歌っていたいし、これからも作りたい。
向かうべき方へちゃんと走っていたい。
それは誰かから見たら全力の逃げでも、そんなの振り切って勝手に走ればいい。
一緒になんて走らなくても、そんな誰かを感じれるように走れればいい。
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