書きたい事が沢山あるような気がする。
しかし、書ける事はほとんど無いような気がする。
初めて東京にライブに来たのが2011年の2月。
もうあれからどれくらいの時間と人が流れたんだろうか。
まだまだ僕はあの日の、その先に、今日も居たんだろう。
居たかったんだろう。
下北沢の街は、あの日本当に眩しかった。
憧れが、さらに憧れを呼んで、下北沢にまた来たい、何度でも来たい、と思わされた。
あの不思議な気持ちは忘れないだろう。
その日の下北沢屋根裏の楽屋には、カルトフラワーズというバンドのPASが貼ってあった。
その日の少し前に、地元北海道札幌のサウンドクルーというライブハウスで、JET THUNDERS企画のアクメナイトというイベントで、カルトフラワーズとキンゴンズと共演した。後にも先にも忘れられない夜だった。僕らはベースレスの三人編成で、JET THUNDERSの夜はまだ始まったばかりをカバーした。そしたらJET THUNDERSのライブ中にしっぱいまんが僕をステージに上げてくれて、ギターを弾かせてくれた。ジョニーさんとなおやんと一瞬バンドをやれたのが超最高だったし、僕はアクメナイトに出るのが夢だったから、そんな状況夢のまた夢だった。
カルトフラワーズのボーカルのあっちゃんは、元ライラックというバンドのボーカルだと言う事は聞いていて知っていた。
札幌の深夜番組でライブ映像が流れていたのを覚えてる。ホームシックスが狸小路でインタビュー受けてる映像も流れてたよ。
ライラックの噂は伝説的に語り継がれてた。
カルトフラワーズのボーカルとして僕の目の前に現れたあっちゃんは、僕らのライブをこう表現した。
「ガガガSPより全然かっこいいよ」って。
僕は信じられないような気持ちになったし、何度も考えてその言葉の本質を見ようと試みた。
そして結果、その言葉の存在感が今でも忘れられない屋根裏の記憶になってる。
楽屋で見つけたカルトフラワーズのPASのすぐ側に僕らは自分たちのPASを貼った。
オレたちも今ここにいるんだ、と、時空を超えて魂を交差させたんだと、そんな風に思った。
あの日の僕は、今でもそこにいる。
壁のPASは無いけど、記憶にべったり張り付いてる。振り向かず、あの日のその先の道をただ見つめて、背中で感じながら、思い出を後世に届ける、それが詩、のような気がする。
僕の僕らの歴史をしっかり引き継いで歌う。
2019.11.18
1.マイフレンズアンセム
2.under
3.July
4.Life is music
5.アーケードソング
6.レインマン
屋根裏の夜に出逢った、小島って男と作り上げた二人編成のスタジオライブ映像。その曲を今日は最後にやりました。
オレは元気だよ。お前はどうなんだ。
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