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詩は祈り。


7.2のライブの話くらいから。

3度目の出演になる、Life is Musicというイベントに佐々木泰雅(フロムTokyo)として出演した。
一人でイベントを作っている、小川いずみさん、という女性。いつもありがとう。

初めての箱、新宿Merry go roundに夕方16時くらいから向かう。
毎日のように新宿に居る僕にも、馴染みの無いエリア。
少し危ない匂いのする街が僕は好きだ。
40人、50人くらいのキャパの箱、着いてリハをする。リハは基本的には好きじゃない、というか、本当はリハの姿を誰にも見せたくない。だが、20分なり30分なりの時間をもらって、照明の感じや、PAの感じ、自分の調子を確認する作業は、まだ僕には必要みたいだ。そして、リハしたって、本番はまるで違ってしまうし、そうじゃなきゃと思っている。
いつもそうなんだけど、だいたい少しだけ不機嫌になる、緊張しているんだろうな、リハが一番緊張するんだ、僕は。

自分の出番が来るまでしばらく外を歩く。世界は今日も回っていて、自分の事なんてほとんどの人が今夜も知る事は無い。
でも、そんな事よりも、佐々木泰雅(フロムTokyo)の音楽を求めてくれる人へ、佐々木泰雅(フロムTokyo)で居続けたいと思う。それは僕が誰にも何にも媚びずに爆発する事に似てる。

1.Life is Music
2.レインマン
3.リミックス
4.光と影(ハナレグミ)
5.アンセムコード

一曲カバーをやるのがノルマとして課せられていて、数曲迷っていたんだけど、前日に決めた。
2008年のライジングサンロックフェスティバルかな。ライジングサンが確か10周年の年で、その時僕は良く仕事でトラックに乗っていて、ラジオを聞いてたんだけど、その時のライジングサンのラジオでのCMでテーマソングとして流れてたのが、ハナレグミの「光と影」だった。流れてたのはサビで、僕はまるでずっと前からその曲を知っているような、そんな風に自分に入って来た。それからすぐにその曲が入っている「あいのわ」というアルバムを買った。そのアルバムは本当に全曲最高だと思う。
そういやラジオから流れてくる音楽は、今でも生活の中で聞くほど、僕の体にすんなり入ってくる曲が多い。中でも、シュリスペイロフの「トロイメライ」や銀杏BOYZの「ボーイズオンザラン」を聞いた時は、初めて音楽を良いなと思った、あの時の感覚にすごく似ていた。ラジオってすげーなって事、思い出したよ。

久しぶりに共演したアサトと、これまた久しぶりのやよい軒で飯食って帰った。良くやよい軒行ってた頃が少し懐かしかったけど、もう時代は令和だった。
古くさくなるのが嫌だなーと、もがき続けているんだ、今も。

その二日後に地元に帰った。
札幌の風は乾いていて、深呼吸をしたくなる匂いがした。
小学生からの幼馴染のケンタや、初めてバンドをやった中学の同級生のサトシ、リンラバのベースの外山君、ケイ、ゆっち。
このメンバーで逢うのは初めてだったかもね。
全員1986年生まれの同い年だった。
不思議な気持ちに少しなった。
居心地が最高に良かったけど、僕はまだ東京でやりたい事が沢山あった。
まだまだ頑張って戦ってくるね。

その翌日には父と母と弟夫妻と弟夫妻の子供達とご飯を食べた。またこのメンツも初めてで最高に楽しかったけど、僕はまだ東京でやらなきゃいけない事が沢山あった。
まだまだ頑張って探してくるね。

7.10
スリクエのシゲさんが呼んでくれたライブ。スリクエの区切りになる一日。最近は友達で元メンバーのヨッシーと逢う機会が多く、一緒に何か出来たら良いなと思っていたけど、今回は叶わなかった。
一人でライブをするという事を強く意識しなければ、と強く感じていた。
でも、そんな事よりも、佐々木泰雅(フロムTokyo)の音楽を求めてくれる人へ、佐々木泰雅(フロムTokyo)で居続けたいと思った。それは僕が誰にも何にも媚びずに爆発する事だ。

1.青春のその先へ
2.Life is Music
3.レインマン
4.リミックス
5.本当の詩を知る
6.アンセムコード

ステージで巻き起こる全ての出来事が、僕の人生そのものなのだ、と認めた。とにかく自分らしくありたい、それだけなのだ。
今Three Questionsがライブをしてるけど、凄く瑞々しくてかっこいい。
このライブを持って、スケジュールを組まない決断はなんとなく分かる。こちらが絶好調の時ほど世界は冷たかったりする。
古くさくなるのが嫌だなーと、もがき続けているんだ、今も。

あの人も。
オレだってそうさ。
今も。



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