生まれて初めて東京に来た日が2011年の2月8日だった。
当時札幌でリンダリンダラバーソールというバンドをやっていたオレは、東京でライブをやりたいと思いたちデモテープを20ヶ所くらいに送り、返事が来たのが3つ。
その中から2ヶ所選び、初東京2月8日は今はなき下北沢屋根裏だった。
翌日2月9日は新宿JAM。まだ3.11の大震災が起こる前の新宿は煌々と輝いていた。
東京での初ツアーが終わった後、東京では2011年の初雪が降った。電車が止まったり、交通網が麻痺していたのを覚えてる。
そんな事を今日2月9日に降る雪を見て思い出した。
2016年の12月7日に下北沢風知空知から発売したアルバム"わたしも花になって"のレコ発ツアーが昨日終わった。
レコ発から数えると丁度20本目。
12月7日 東京下北沢風知空知
12月18日 北海道富良野カフェハウスNavo
12.20 北海道札幌LOG
12.22 東京新宿JAM
12.26 東京下北沢BASEMENT BAR
12.28 東京新宿JAM
12.29 東京新宿JAM
2017.1.6 北海道札幌mole
1.7 北海道札幌mole
1.9 東京新宿JAM
1.11 東京新宿JAM
1.15 鹿児島スピードキング
1.18 大阪福島2ndline
1.19 大阪天王寺Fireloop
1.21 埼玉熊谷MORTARRECORD
1.26 神奈川横浜BBストリート
1.31 東京新宿JAM
2.1 吉祥寺ダイヤ街 路上
2.6 新宿JAM
2.8 下北沢SHELTER ツアーファイナル
2015年の12月1日以来の下北沢SHELTERのステージ。最終少女ひかさの但野正和との一対一のツーマン。
16時にSHELTERで待ち合わせて、来場者特典の写真をそばのローソンで印刷、そしてサインを書いた。みんなもらえましたか?変なやつあたってたらごめんね、、
リハーサル、少しあがっていた。但野のリハを聞きながらサインを書く。
開場の時間はすぐに来て、一瞬裏から外に出て入り口を見ると、階段からはみ出してお客さん並んでくれてた。
但野のライブを楽屋から覗くように見た。チラチラとこちらを見る但野。ローがきいたギター、かれた声、エッジの効いた仕上がった正和がいた。
オレは正直緊張した。
50分ずつとはいえオレの出番はすぐに来た。
寸前でセットリスト変更。いよいよレコ発ツアー最後のステージか、噛みしめるように大切に優しく歌おう。そう思った。
1、ブラックジャックと牛乳瓶
2、MrTokyoUnderGround
3、under
4、12月革命
5、サンキューエレキギター
6、アーケードソング
7、WE ARE THE ROMAN'S
8、友達の唄
9、あなたは花になって
10、マイフレンズアンセム
en
1、レインマン
最前で見つめるようにきいてくれてるあなたやあなた、階段から覗くように見守る君、立ち尽くし唇を噛んでるお前、笑いながらノッてるあいつ。ステージからは駆け付けてくれたお客さんや友人や仲間の顔がはっきりと見えた。途中から緊張は解けて、この声を大切に届けたいと思えて、静かに歌えた。
アンコールが終わり楽屋に戻る。
リハの時に届いた花束を抱いて10分くらい座り込んでいた。
"わたしも花になって"レコ発ツアーが終わった。
全部終わって但野と初めて二人で御飯を食べた。下北沢のサイゼリヤ。
お互い少し奮発した。何気ない話が出来て幸せな時間だった。
下北沢南口、再戦を誓い但野を見送る。何度か振り返る但野に手を振って見送った。
つぎに逢うのはいつだろう。
2015年の12月31日以降7ヶ月28日、ステージを離れた日々、その間に本当にたくさんの事が巡って、やっぱり歌う事はオレが生きる事だとわかって、2016年の7月29日からステージに戻った。そして"わたしも花になって"をレコーディングして、出来る限り支えてくれたあなたの元に逢いに行こうとツアーを組んだ。幸せなツアーだった、本当に。もちろん悔しい夜もあった。でも昨日SHELTERでファイナルを迎えて、ライブじゃない日もどこかでツアーのつもりで過ごして来たこの日々が、しっかり意味のあるものだった事が実を結んだ気がした。
拝啓、
いつも感謝しています。
これからも胸を張って前を向いて強く逞しくどこまでも届く優しい詩を歌ってくから。
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