この街に帰りたくない、と思った。



7月15日。

ばぁちゃんが亡くなった。
86才だった。

ばぁちゃんは40歳そこそこの頃に、じぃちゃんを亡くしてる。だから僕は父方のじぃちゃんに逢った事がない。それから40年以上、 ばぁちゃんはじぃちゃんの仏壇に手を合わせ続けてた。

ばぁちゃんはいつも保育園の帰りに北24条まで迎えに来てくれた。一緒にハイヤーで家まで帰った。タクシーじゃなくて、ハイヤーだった。ばぁちゃんの20代の写真を見た事がある。とても綺麗な人だった。

僕は28才。ばぁちゃんとは60才くらい違う。オレが生まれるまでの60年。どんな事があったんだろう。

昨年の10月に札幌帰った以来、全然逢いに行けてなかった。
あん時に東京戻ったら「ばぁちゃん」って詩を録音して、CDウォークマンと一緒に送ろうと思っていた。ごめん結局送れなかった。

母さんからLine来て、それで知って、
涙止まらなすぎて道でうずくまってたら、めっちゃ急に雨降ってきて、なんか泣いちゃダメって言われてるみたいだから、泣くの辞めた。
でも、
札幌に帰る飛行機が飛び立つのに合わせてばれないようにめっちゃ泣いてしまった。
シャワーあびるふりしてばれないようにめっちゃ泣いてしまった。

札幌に着いた夜、ばぁちゃんと同じ部屋で寝た。変な夢を見た。


いろいろと終わった夜に、父さんと弟とカラオケに行った。
僕が歌いたい歌を入れているだけなのに、父さんも弟も大好きな歌だった。やっぱ家族なんだなって思った。
「いっつも部屋でミスチルばっか歌ってたんだからミスチル歌いなよ」って父さんに言われた。でもミスチルは結局歌わなくて、代わりにって訳じゃないけど、森山直太朗の「さくら」を歌った。
「うまくなったな」って父さんが褒めてくれた。
一緒に父さんと玉置浩二の「メロディ」を歌った。完璧なハーモニーだった。
一緒に弟とGOING STEADYの「The Bridge」を歌った。めちゃくちゃ良かった。
嬉しくて呑みすぎて、その後はほとんど覚えてない、、、。



甥っ子の名前が「虎じろう」っていう。
まじかよって感じだ。

弟夫婦にもうすぐ子供が生まれる。
虎じろうの弟。

出産予定日、ばぁちゃんの誕生日と一緒だってよ。
良かったな、ばぁちゃん。

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