③東新宿
2024年の6月頃に出演した阿佐ヶ谷ロンサムを機に、僕はとにかくライブがしたくて、その旨を発信していた。それでもなかなか声はかからなかったので、自分から、ラママの石塚さんに連絡した。「サブステでもオープニングアクトでも何でもよいのでステージに立つ機会を下さい」と。
石塚さんはすぐに連絡をくれて、東新宿のLOVETKOで開催される、あずま君という方のイベントに交ぜてもらえることになった。ほぼ初めての共演者ばかりだったけど、エネルギーがある日だった。僕は1曲目にストラップが切れた、でも有意義な時間に感じたライブだった。出番が終わったあとに階段で休憩していると、その日出演していたナミタさんという女性のシンガーが話しかけてくれた。何やら茅場町でライブハウスをやっているという。色々と驚きながら話を聞かせてもらい、2本のライブに誘ってくれた。1つは吉祥寺ブラック&ブルーでイベントを打つ知り合いがいるのだが、苦戦しているので出てくれないかというもの。2つ目は11月に茅場町の自分のライブハウスで言葉に特化したイベントをやるので出てくれないか。というもの。どちらもとても嬉しかったので快諾した。ナミタさんのライブがその日一番良くて感動していたので、こちらから話しかけようとしていたところってのも、なんか良かった。
最後は主催のあずま君が出演者全員への思いを弾き語る形で終幕。もしかしたら終始怖い顔をしていたかもしれないが、本当に歌わせてもらえる事に感謝していた。
東新宿という土地は、札幌に居た頃から、僕にとってとても特別な匂いを放っていた。色んな事が始まったり終わったり、投げ出したり、また走り出せる場所だ。喧噪が少し落ち着いた国道の脇で、ビルの隙間から見える東京の空を見ては、「今夜もこの街で最強のライブをしよう」と、固く何度も決意していた。
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