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8月, 2025の投稿を表示しています

⑩直線と曲線の交差点

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いつまでも終わりたくないけど、 終わりがあるから解放される事もあって。 僕の音楽もいつか必ず終わるから、 まだまだ歌わなきゃって思えるんだろう。 路上ライブを初めてやったのははっきりとは覚えていないけど、 本当に心から震えながらやっていた気がする。 札幌で7年くらいバンドやソロでステージに立つにつれて、 ステージに立つことへの恐怖は消えていった。 いつからか全く緊張もしなくなったし、今思うと20代前半の圧倒的な自信があった。 けど、たまに路上で歌うと、まるで初めてライブするかのようなドキドキに襲われる。 上京する半年前の2012年の大みそか、この日から、東京に行く寸前まで、 毎週、札幌の狸小路で路上ライブをした。 初日の大みそかの日の1曲目は、チャットモンチーの恋愛スピリッツ。 信じられないくらいの極寒で雪も降ってなかったけど、3人くらい見に来てくれたのを良く覚えてる。3人は僕の事を覚えているだろうか。 気付けばクリスマスや大みそかや正月なんていうイベントごとは家でゆっくりするようになったけど、かつてはそういう日こそ街に繰り出していた。随分とださくなった自分を感じるが、これからは別の角度で何か新しい自分を見つけれたら良いのかもしれない。 2025年の12月14日に久しぶりに、新宿東南口で路上をやった。 上京した2013年頃は、よくここへ自転車で来ては歌っていた。元旦から3日間連続で歌おうとした事もあった。サラリーマンたちと一緒に歌ったりもしたし、警察にも何度も止められた。かなり思い出深い場所であるが、背中を甲州街道が駆け抜けてるので、なかなかに過酷だ。ちなみに僕はマイクやアンプを使わない。東南口ではそういや生声の人は見た事がない。 久しぶりに東南口で歌ってみたが、こんなにも過酷なのかと思い知らされた。 全力で声を張り上げないと全く聞こえない。 でもこの感覚だ、これがまた味わいたくて、ここへ来たんだ。 路上が終わったあと、どこからともなく男性がはなしかけて来た。 路上ライブに興味があるみたいだった。 僕の詩を聞いていた訳ではないが、はなしかけてきてくれたのは少し嬉しかった。 来年2月1日に渋谷でワンマンやるんで来てください、と伝えたら、ありがとうございます、と言って彼は新宿の街に歩いて行った。 彼はワンマンには来なかったけど、どこかで旅を続けているかもしれない。 幸運...

⑨晴れてたよ

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 日々は続いて行く、 僕の中では小さな炎は消えずに いつか来る圧倒的な景色と衝動を 楽しみに、声をこらえている 2024年の12月は初めから刺激的だった 急遽決まった但野正和とのツーマン 場所は下北沢ろくでもない夜 お昼に正和と二人きりでなんとかしなければいけない 本番までだいたい同じような事を考えているんだろうと予想していたが、当日を迎えると正和の方が緊張しているようにも思えた この頃、ろくでもない夜で歌う時は正和が一緒の事が多かった それもこれもイベントを作ってくれるイズミさんのおかげ、本当に感謝、ありがとうございます 譲り受けたもので纏った僕の服装を見て、正和は誉めてくれて嬉しかった ライブは特に語る必要も無く、お互いいつも全力だ 終わってそのまま解散、飯くらい、確かにいけばよかったなと後から思った その2日後12月3日には、いつもお世話になってる浅草Gold soundsに出演 出演者が確かキャンセルになって、としぞー君がピンチヒッターをやってた日だったはずだ いつだって歌える準備が出来てるやつはかっこいいなと改めて感じていた ずっと大事にしているJulyという曲に、少しサンプラーを交ぜて、効果的にならないかと試行錯誤した この時の感覚は、その先に生きていたはずだ 12月7日は、THEラブ人間の下北沢にて、を見に行った ここで書くと長くなるので書かないが、僕が札幌で音楽をやっていた頃から、今現在まで、色んな彩りをくれるバンドだ ボーカルの金田康平は同い年で、僕は彼の歌やライブがとても好きだ この日は金子智也のライブから始めた トモヤとも付き合いが長いので、ライブを見ていて色々な事を思い出した 12月にも関わらず、下北沢の空は暖かく爽やかな風が吹いて、トモヤのライブを素敵に彩っていた シェルターで見たボイガルはすさまじかった 物凄い差を感じて、それでもまだ僕はいつかまた共演したいなと魂が震えていた 黒猫チェルシーでラヂカセのペンがドラムをしてるのを知って、見に行った 素晴らしいグルーヴだった 終わったあと、ペンから電話が来ていて、少し下北の路地で話した 翌年の2月1日のラママワンマンでドラムを叩いてもらえるのが本当に楽しみになった シャングリラで大トリのラブ人間のライブが始まった 毎年の事ながら、フロアはパンパンで、東京のインディーズシーンのバンドマン達も沢...