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12月, 2020の投稿を表示しています

東京の海/2020.12.9

   二度と戻らない 沢山の青き力 口に出せないだろう 素直な言葉を きっともうダメなんだろうな きっと決まってるんだ 思い出していた あなたを あなたを あなたはわたしを 思い出さないよ 二度と逢う事も無いだろう きっと決まってるんだ 僕は死にたいと思った 希望の船は港を離れた ドブのような東京の海を 素潜りする 歌いたくて 歌いたくて 大海でただ溺れ消えてく どこにいても 僕のままで 生きれはしなくって 二度と帰らない日々 謝りたかった 歌っておくれよ 口に出せたらいいね 素直な言葉を でもきっとまだダメなんだろう 今は最高じゃない 世界であなた一人は 僕を思い出してくれているかな それだけで僕は 始まりの気持ちで 歌えるから 話せるから 大海をただ泳ぎ生きれる どこにいても 僕の事を 忘れないでね 二度と逢えなくっても愛しい人 佐々木泰雅 フロムTokyo

四季の詩/2020.12.9

   春の声に耳を澄ませてた 桜は歌う メロディ 伝えたくて別れの海岸 わたしも歌う メロディ 木枯らしに舞う 人恋しさで 仕立てたコート羽織れば 凍えてても 歩き出せる 心泳ぐ風の町 季節越えてあなたに逢いにゆく 願いを込めて メロディ 冬空に咲く一輪の花 白銀と咲き誇れば 枯れ果てても 歌い出せる 心泳ぐ風の町 夏の海に君を感じてた 潮騒のような メロディ 伝えたくてあなたに逢いたくて 命の限りに メロディ 佐々木泰雅 フロムTokyo

稲妻の人/2020.12.9

   粉々になった星達を一つに交ぜて 細胞を砕いて血液に感情を込めて 揺らめいてはためいて砂になる 揺らめいてくだまいて人になる 億千回目の夜に したためた手紙を スペースシャトルで打ち上げよう Fly 暗い銀河(うみ)を越え 最果てと最果てに同じような日が昇る 覚えのない怒りとともに 方程式を解く前に見ていた朝日 遥かなる時間を旅した生まれたての気持ち 揺らめいてはためいて土になる 揺らめいて種蒔いて土地になる 億千回目の朝に 身に覚えない手紙が シャトルと一緒に墜落してる 無題 由来 不明でも暖かい 枯れ果てて破壊された大地に雨が降る 忘れたかった怒りに染みる 私の言葉が、稲妻を二分したならば 死の淵で、闇が正当だと言い切らないでくれ 若さは、日暮れに燃えさかり 怒り狂い老齢に牙を剥け 佐々木泰雅 フロムTokyo

寡黙な男の旅/2020.12.9

 たったひとりということを意識する 再認識する 世界の全てが敵に思えた時 僕は無敵になれた 白塗りで紫のコートを着なくたって 怖いものはない 少しだけ寂しそうに笑う 暖かい家があろうと 友達がそばに居ようと 愛する人に愛されていようと 僕は誰のものでもないということを意識する 再認識する 世界の全てが闇だと思えた時 僕は光になれた 寡黙な男は泣いていた 忘れ去られた路地裏で 夏の夢を見ていた 寡黙な男は分かっていた だから寡黙な男は笑っていた 誰かが話す幸せに 自由はないと知っていた 寡黙な男は分かっていた だから寡黙な男は黙っていた 今頷いてしまう事が人を殺すよりも 罪が重い事を知っていた 世界の全てがくだらなくなった朝 僕は僕の道を歩き始めた 寡黙な男は泣いていた 忘れ去られた路地裏で 夏の夢を見ていた 佐々木泰雅 フロムTokyo